2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧

朝日杯の「対局場からのリアルタイム中継」という仕組みの効果

「ものぐさ将棋観戦ブログ」が早速、「朝日杯 木村vs佐藤和俊 ー 名局と名実況」 http://blog.livedoor.jp/shogitygoo/archives/51604365.html というエントリーを上げて、中継担当の銀杏記者を称賛している。まったく同感。素晴らしい対局と素晴らしい実況…

金子金五郎語録(12) : 金子の加藤一二三論(1)

ものぐさ将棋観戦ブログ「金子金五郎の加藤一二三分析」で本ブログの前エントリーを取り上げていただいた。 http://blog.livedoor.jp/shogitygoo/archives/51602813.html さらにTwitter上のやり取りで、 ブログでも書きましたが、現在の加藤先生の姿をまるで…

金子金五郎語録(14) : 金子の谷川浩司論

1902年生まれの金子金五郎と1962年生まれの谷川浩司は、60歳、年が違う。 晩年の金子が最後に評した大棋士が谷川浩司であった。 谷川が21歳で史上最年少名人になった年、80歳を過ぎた金子は、谷川が名人を奪取する直前に「谷川将棋を考える」という文章を、…

金子金五郎語録(13) : 金子の加藤一二三論(2)

18歳でA級八段になった加藤一二三は、昭和35年(前々エントリーで紹介した文章の半年後)、20歳のときに大山名人に初挑戦し、その第一局に勝っている。 その将棋の観戦記「名人戦第一局 加藤八段の先勝」で、金子はこんなふうに書いている。 大山名人も加藤(一…

金子金五郎語録(11) : 金子の将棋史観と升田幸三

昭和二十二年に升田の八段昇格が確定した時である。木村名人と「香平手」三番勝負が行われたが、まず二勝し余勢を駆ってまさかと思っていた三局目の平手番も鮮やかに勝った。升田の将棋のスピードの前に木村の近代将棋はまったく役をしなかったのである。升…

「王将に迫る 木村、升田決勝譜」(昭和23年5月刊)

古書をネット経由で入手した。昔から欲しかったのだが、やっと手に入った。昨日こちらに届いてからずっと、この本を読みながら棋譜を並べたり、観戦記の文章を筆写したりしている。 1993年に升田幸三三回忌を記念して「作家が見た升田将棋」という本が編まれ…

野月浩貴「熱局探訪」最終回が素晴らしい

10月16日米国西海岸時間の午前4時9分(日本時間午後8時9分)にTwitterでこうつぶやいた。 午前4時起床。今日の橋本野月戦は、両者気合い入りまくり(時間の使い方)で、面白いぞ。 http://twitter.com/mochioumeda/status/4913300845 は、10月16日のB2順位戦、先…

金子金五郎語録(10)

その人の将棋を通して、その人の深奥にふれる、ということは、将棋を鑑賞する者の大きなよろこびである。私はかって升田氏の出現に接して、その人とその将棋がかくも一体になれるものか、と驚嘆したことを覚えている。いまだからいうが、そのころはそういう…